畜産動物福祉の技術は刻一刻と変化しており、動物、持続可能性、経済のために国際動向を把握し適用する必要があります。
もともと、現在の畜産技術(ケージ飼育や妊娠ストール飼育のようなものも)もすべては欧米から輸入されたものです。
すでに世界はその先に進み、アニマルウェルフェアをより高め、動物にとっても人にとっても環境にとってもやさしい畜産方法に切り替えていっています。
残念ながら日本は畜産技術を取り入れるのが遅く、これがアニマルウェルフェアの遅れにつながっている側面もあります。
国際的な水準のアニマルウェルフェアは、ESG投資の獲得のために必須であり、さらに食の安全や、人獣共通感染症、薬剤耐性菌の予防にも必要なものです。国内外の金融機関でアニマルウェルフェアに対する意識は向上しており、投融資に影響し始めています。
国際水準に達した畜産は、最低限、必要なものであり、畜産業に従事し動物でビジネスを行う人達には、国際的な水準と最新動向をキャッチアップし追いつく努力を常に続ける必要があります。しかし、残念ながら現在の畜産業では自分のこれまでのやり方だけを信じ、またはもう後継者もいないからと言いながら、努力を怠る生産者が多数存在している現状があります。
岸田総理も、畜産動物のアニマルウェルフェアの重要性を本会議で述べています。
「我が国の畜産業界においてもアニマルウェルフェアを着実に進めていく必要がある。この点は、ESG投資においてアニマルウェルフェアが重視される中で、国産畜産物を原材料として利活用する食品関連企業をはじめとして、我が国企業へESG投資を呼び込む観点からも極めて重要である」2023年12月11日、参議院本会議 岸田総理の答弁
アニマルウェルフェアの遅れによるリスク
企業価値の低下
すでに外資系企業の評価が高く、国内企業の評価は低くい
国際批判の対象になる
アジアの中では日本企業はターゲットになりやすくキユーピーなどがすでに批判されている
投資を得られなくなる
国際的水準をコミットしない企業は投資リスクが高いと見られる
人間の疾病拡大
アニマルウェルフェアは薬剤耐性菌や人獣共通感染症予防につながる
日本ブランドの低下
日本産ブというランドを失う要因になる
日本の畜産のさらなる遅れ
評価される畜産物を海外からの輸入に頼ることになり、日本の畜産物の力を失う
第四十条(動物を殺す場合の方法)には、前回の改正で「国際的動向に十分配慮するよう努めなくてはならない」という条文が加わりました。産業動物の規定もこれにならい、以下のように規定することを提案します。
国際的動向及び基準に十分配慮するよう努めなければならない。
畜産動物・実験動物も守れる法改正を求めます
この法改正の決定権を握るのは国会議員です。国会議員は市民の声、数で動きます。
私達は皆さんの思いの詰まった署名をできるだけ多くの国会議員に届けます。
どうか力を貸してください。
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