産業動物のための条項が一つもないことを皆さんご存知でしょうか。畜産動物を守る法律がない国、今の時代めったにありません。もちろん罰則の対象にはなっていますし、基本理念の対象でもありますが、産業動物に特化した条項がないのです。
法律がなければ、一部の良い生産者がアニマルウェルフェアの改善に取り組んでも、大多数の生産者は取り組まないことになります。強制力のある規制がない日本の畜産動物の飼育状態は、国際基準と言われる世界動物保健機関(以下WOAH)の指針のレベルのアニマルウェルフェアすらも守られない状態が続いています。強制力がなければ今後も守られない状態が続き、動物たちは底辺で苦しみ続けます。法律に産業動物に特化した条項を加え、強制力をもたせることが必須です。
Gランク(最低ランク)なのには理由がある
国際的な動物保護活動を行う世界動物保護協会が国の法律や基準を評価しランク付けをしていますが、畜産動物保護に関して日本は最低ランクのGランクです。Gランクになっているのにはちゃんと理由があります。多くの国にあるべき法規制が、日本にはないのです。
https://api.worldanimalprotection.org/country/japan
なぜ動物愛護法で規定が必要なのか
産業動物(畜産動物)のアニマルウェルフェア(以下動物福祉)は、現在は農林水産省も推し進めていますが、その根拠法は環境省所管の動物愛護法です。
しかし、動物愛護法には産業動物の条項がなく、それに特化した規制がありません。国際的には大変珍しい状況で、この遅れは海外からも指摘されています。
機関投資家向けの評価では、動物福祉の観点では日本の食品企業は、投資するにはハイリスクであると評価されており、飼育方法の底上げをする必要があります。
畜産動物・実験動物も守れる法改正を求めます
この法改正の決定権を握るのは国会議員です。国会議員は市民の声、数で動きます。
私達は皆さんの思いの詰まった署名をできるだけ多くの国会議員に届けます。
どうか力を貸してください。
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